とんぺい焼といっても、関西の人はお馴染みだとおもいますがあまりご存知ない方が圧倒的に多いとおもいます。とんぺい焼の語源ははっきりと僕自身もわかりませんが、豚と卵を使った料理で、豚を平に焼くからって感じだと想います。
大阪は北のお好み焼き屋さんがロシア人が食べていたのをみて、それをお店のメニューに加えたのが始まりみたいです。さて福太郎の豚平焼ですが、まずは2種類の豚平焼があります。最初に創られたのは、焼かれた豚に玉子を二つといっても正確には、”全卵+黄身”で二つ目の玉子の白身は使いません。まずは豚を超高温の鉄板で表面を焼き、ステーキと同じ理屈で豚の旨みを閉じ込めます。そして豚に生地をかけて、さらに旨みを逃さないのと、後から仲良くなる玉子の仲人役をつとめます。そして、完全に豚の火が通って、表面の生地がパリッとなれば今度は嫁さんの玉子が鉄板にまずは一個、全卵で目玉焼きの状態でのります。さらにもう一つ玉子は全卵ではなく、黄身だけが目玉焼きに加わります。そこへ旦那の豚が二つの黄身を割ってのっかってきます。それを、黄身があまり火が通らない内にひっくかえしたら福太郎の初代豚平焼の完成です。ソースを塗って好みでマヨネーズ、青海苔をかけます。てこで切ると、さーあーたいへん!
黄身が洪水のようにあふれでて、豊潤でパリッとした豚肉とソースに黄身が攻めてきて、とんでもない味の大合唱が始まります。ちなみに2代目の豚平焼は関西ではいたってシンプルな先ほどの豚をオムレツで包みこみます。福太郎がまだ、はやってない時に一般的な豚平焼もつくっておこうということで開発されたものです。だから、福太郎では豚平焼はクラシックとオムレツという2種類があるのですが、今では、常連さんの中には、ねぎ焼きでもお好み焼きでもなく豚平焼クラシックをメインに食べに来られるお客さまが年々増えるほどに豚平焼クラシックの方が圧倒的にオーダーを受けます。
はじめて、とんぺい焼を食べられるお客さまが福太郎に来店されて際には、シンプルな豚平焼オムレツも初心者にはいいと想いますが、店主としては是非ともクラシックを頂いてほしいとわがままをいわせてもらいます。しかし、黄身を加熱しないといやな方もおられるのでそんなわがままは理不尽ですね。
- 2005/08/27(土) 02:05:26|
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